040 しゃべらない生活(2017)

気管切開をしてからしゃべらない生活が始まった。
退院してから直ぐ、意思伝達装置(パソコン)を申請した。
このパソコンは日立の「伝の心」というパソコン。
http://www.hke.jp/products/dennosin/denindex.htm
しゃべられなくなったので、この伝の心の登録した文字の読み上げ機能を使って用事を頼んだりしています。
このパソコンは、登録した文字の読み上げ、学習リモコン、メール、ネットサーフィンがワンクリック操作でできるようになっています。
細かい設定作業は普通のキーボード操作が必要です。

俺が利用してるのは、用事を頼むのとリモコン操作を伝の心で行っています。

伝の心操作解説
https://www.youtube.com/watch?v=l8_wotYvcoI
メール・インターネット・LINE・ゲームなどは元々使っているパソコンで行っています。


伝の心の開発歴史
https://www.youtube.com/watch?time_continue=818&v=QzvLvH-38Vc
https://www.youtube.com/watch?time_continue=970&v=0dfSXGj5P-U

まぁこういう機器を使用して何とか必要最小限の意思伝達はできています。
ALSの方や言語障害の方など俺より意思伝達が難しい方も多いです。

しゃべられなくなって感じたのは、やっぱり孤独感。
例えるなら存在感の薄い転校生になった感じ。
周りに人はいるけど話しかけることも、かけられることもない。

言いたいことがいえなくなるというか少なくなる。
周りの会話にツッコミを入れられない。
どんどん言いたいけど入力が面倒。
伝えたいことの何割かしか伝えられない。
頑張って文字入力すればいいじゃんとか思うかもしれないけど、会話ってテンポだったりニュアンスだったりとかは文字入力では埋められない。
しゃべらないと言うことは会話すべてがデジタルなのだ。
つまり、目の前の人に用事を頼むのにメールを送るのと同じ文字入力が必要。
時にはちょっとしたことでも二度三度のやりとりを文字入力。
結構疲れる。文字入力に休みはない。
文字入力が大変なので家族との会話も少なくなる。
家族とそんな話すことあるかと思う人も多いと思うけど、それは俺がしゃべられなくなった分いろいろ世話を焼いてくれるのだけど、時には間違った方向に話が進んだりするわけです。
それを文字入力で訂正したり、止めたりをする。
テンポ良く話ができないのが疲れるし、あ~~~なんか淋しい。

ちなみに文字入力の早さはこのくらいです。
マウス入力でこの早さは早いほうだと思うので大変さがイマイチ伝わらないかも。




しゃべられないぶんブログを書いたりして退屈しのぎをしてるけどやっぱりただの独り言だもんな。
物足りなさは続く。
でも半年もするとだいぶんしゃべらないのにも少しはなれてくる。
ヘルパーさんと3時間くらいしゃべることもあった俺でも時間がたてばなれるもんだね。


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