005 異変(1977)

小学3年生になった頃、なんだか怪しい雰囲気。
いい話を聞かなくなった。
とうさんする?
子供には難しい話だ。この年になると店が潰れるは分かっているので会社が潰れるって事かと分かってくる。
新しい校長が養護学校もありますよという話を持ってくる。
子供でも自分をどこかへ追いやろうとしていることはすぐに分かった。
まぁこの倒産と転校はそう長く立たないうちに実現する。
両親の説明だとオイルショックというヤツの影響で、会社が潰れて家族みんなでまた働かなくてはいけなくなった。引っ越しもすぐにする。姉もまだ中三。受験間近なのに姉も市内の中学へ転校。みねおくんは国立の病院に入院して、そこの養護学校に通う。

まだ3年生なのにみんなと離れて暮らすのやだなと言ったのは覚えてる。

しかししょうがない話なのも分かっていた。

みねおくんの入院日は8月1日。くしくも母の誕生日。